「オクトー」は相手の目から感情の色が見える特殊能力を持った刑事を描いたミステリー。
特殊な能力で事件を解決するミステリーといえば、古いところでは触れたものから記憶を読み取る「サイコメトラーEIJI」や匂いや感情が診える「視覚探偵 日暮旅人」などたくさんありますよね。
小栗旬さん主演の「BORDER」も霊が見える特殊能力ものといえますね。
オクトーの主人公・朱梨は過去に両親を殺され、自分も殺されかけたことをきっかけに目から相手の感情の色が見えるという特殊能力を得ました。
でも見えるのは相手がどんな感情かということだけで、なぜ今そんな感情なのかはわかりません。
そこがけっこうポイントだなと思っていて、話している内容と感情の違和感から容疑者の真意を探っていくところが面白いです。
容疑者としてゲスト出演される方も、橋本マナミさんや徳永えりさんなど放送後はその怪演ぶりが話題になる実力派ぞろい。
特に一話のゲストだった本田望結さんは子役のころの可愛らしい印象が残っていたので、SNSで承認欲求を満たそうとする心の闇を見事に演じられていたのには驚きました。
容疑者たちとの取り調べシーンはずっと緊迫感が続いていて非常に見ごたえがあり、描かれる人の感情も納得できるものばかりで目が離せません。
ゲストの方々も素晴らしいのですが、やっぱり主演の飯豊まりえさんの演技には毎回引きこまれてしまいます。
飯豊まりえさん演じる心野朱梨は、感情の色が見えるがゆえに普段は人との関わりを極端に避けており、聞き込みすらできません。
過去には両親を殺され、姉も事件の影響で会話もできず感情のない状態に。
自身も感情の色が見えるようになってしまったことで傷つくことが多く、それでも刑事として事件を追い続ける芯の強い女性です。
そんな心野朱梨を飯豊まりえさんが説得力たっぷりに演じていて、すんなりストーリーに入れます。
突飛な特殊能力を本当にあるかもと思わせられる演技力は素晴らしいの一言です。